坂のプロフィール 地域・No. 長野・小谷村−1
報告者 鴈野敏生
報告日 2014年10月08日
登録日 2014年10月08日

 

坂名 親坂 (おやさか) 別名
所在地 地図g  長野県北安曇郡小谷村千国乙
目印   千国街道牛方宿の下(千国街道.“塩の道”の一部)
坂の特徴 坂の方向  西南西方向に上る
長さ  440m
斜度  急坂(高低差69m,平均斜度9度)
形態  山道。一部石畳。
標識  坂下と坂上に木の標柱が建っている。
(坂下)
これより 親坂
ここは信州小谷村
(坂上)

是より親坂
 千国街道
由来 他  坂名の由来は不明。

 “塩の道”とは,海でとれた塩を内陸に運ぶための道のことを言い,各地に海岸から内陸にむかって無数の塩の道があった。その中で「千国街道」は代表的な塩の道で,松本と糸魚川を結び大糸線と並行し,“松本街道”とか“糸魚川街道”と呼ばれた全長約130kmの旧道である。かつてこの道は,日本海から塩や海産物が,信州からは農作物が運ばれ,厳しい地形にもかかわらず山国信州の人々にとってはかけがえのない道であった。  坂の途中の“弘法清水”に以下の説明板がある。

    史跡 塩の道千国街道
       「弘法清水・水飲み場」
 この辺一帯を親坂と称し,ごつごつした石畳・牛を休ませる牛つなぎ石・天候により変化するという錦岩・冷たい清水の水飲み場等があある。
 この水飲み場には二個の石舟があり,一個は高く,他の一個は低く据えられており,低い法は楕円形の自然石に凹みを掘ったもので牛馬用だったと伝えられている。
石舟の上の法に安山岩の弘法大師像が安置されており,安永三年五月吉日の銘文が刻まれている。
 ポッカや牛方が,また多くの旅人たちが,この水飲み場で疲れをいやし,旅の安全を祈ったであろう当時の面影を偲ぶことができる。
   昭和六十年十月二十四日指定
            小谷村教育委員会
命名時期  
参考文献  
写真 撮影日  2014.10.3 撮影者  鴈野敏生

牛方宿
坂上の“牛方宿”
親坂上
親坂上
「塩の道」の看板
親坂の標識
親坂
親坂
弘法清水
「史跡 塩の道千国街道」説明板
   (弘法清水)
親坂下
親坂下の標識

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