坂のプロフィール 地域・No. 東京・文京区−8
報告者 M.Ogawa
報告日 2010年8月11日
登録日 2010年8月11日

 

坂名 荒木坂 (あらきざか) 別名
所在地 地図g  小日向1丁目
目印  称名寺の東横を北に上る
坂の特徴 坂の方向  北に上る
長さ  100m
傾斜  かなり急坂(高低差10m,平均斜度6度)
形態  ほぼ直線
標識  坂の途中に文京区が設置した標識がある。
荒木坂と巻石通り
             小日向1丁目1と4の間
 称名寺の東横を、小日向台地に上る坂である。  『江戸砂子』によれば「前方坂のうへに荒木志摩守殿屋敷あり。 今は他所へかはる」とある。 坂の規模は「高さ凡五丈程(約15m)。 巾弐間弐尺程(約4m)」(『御府内備考』)と記されている。 この坂下, 小日向台地のすそを江戸で最初に作られた神田上水が通っていたことから, 地域の人々は, 上水に沿った通りを“水道通り”とか“巻石通り”と呼んでいる。
 神田上水は, 井の頭池を源流とし, 目白台下の大洗堰(大瀧橋附近)で水位を上げ, これを開渠で水を導き, 水戸屋敷(後楽園)へ入れた。 そこからは暗渠で神田, 日本橋方面へ配水した。 明治11年頃, 水質を保つため, 開渠に石蓋をかけた。 その石蓋を“巻石造”と呼んだ。 その後, 神田上水は鉄管に変わり, 飲料水としての使用は明治34年(1901)までで, 以後は水戸屋敷地に設けられた兵器工場(陸軍砲兵工廠)の工業用水として利用された。
         文京区教育委員会    平成15年3月
由来 他  かつて 坂上に荒木志摩守殿屋敷があったため この名がついた。 (標識より)
命名時期  江戸時代
参考文献
写真 撮影日  2007年9月 撮影者   M.Ogawa


荒木坂 荒木坂
"荒木坂と巻石通り"標識
荒木坂

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