坂のプロフィール 地域・No. 東京・文京区−33
報告者 M.Ogawa
報告日 2010年3月11日
登録日 2010年8月12日

 

坂名 旧東富坂 (きゅうひがしとみざか) 別名 鳶坂(とびざか)
飛坂(とびざか)
所在地 地図g  文京区本郷1丁目
目印  春日通りを本郷3丁目から西に進むと,“真砂坂上”の信号から 本道は北西に曲がるが,ここを直進して 狭い道に入ると,急な下り坂になる。これが“旧・東富坂”。
坂の特徴 坂の方向  東に向かって上る
長さ  140m
傾斜  かなり急坂(高低差6m,平均斜度2.5度)
形態  直線。地下鉄丸ノ内線が地上に出る線路と並行する道路。
標識  坂の中央付近に,文京区が設置した標識がある。
旧東富坂  きゅうひがしとみざか
 むかし,文京区役所があるあたりの低地を二ヶ谷(にがや)といい,この谷をはさんで,東西に二つの急な坂があった。
 東の坂は,木が生い繁り,鳶(とび)がたくさん集まってくるので「鳶坂」といい,いつの頃からか,「富坂」と呼ぶようになった。(『御府内備考』による)
 富む坂,庶民の願いがうかがえる呼び名である。
 また,二ヶ谷を飛び越えて向き合っている坂ということから「飛び坂」ともいわれた。
 明治41年,本郷3丁目から伝通院まで開通した路面電車の通り道として,現在の東富坂 (真砂坂) が開かれた。それまでは,区内通行の大切な道路の一つであった。
         東京都文京区教育委員会   昭和63年3月
由来 他  トンビがたくさん集まってくることから「鳶坂」といい,「富坂」に変化した。後に,北側に新設した坂が東富坂(=真砂坂)となったため,この急坂は「旧東富坂」と呼ばれるようになった。(標識より)

 この坂の北側には“東富坂”があり,白山通りを挟んだ西には“富坂”がある。正規の坂名に『旧』の字がついているのは 大変珍しい。

命名時期  江戸時代
参考文献  
写真 撮影日  2001年11月 撮影者   M.Ogawa


旧東富坂 旧東富坂
旧東富坂 標識
旧東富坂

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