坂のプロフィール 地域・No. 東京・文京区−52
報告者 M.Ogawa
報告日 2010年3月11日
登録日 2010年8月12日

 

坂名 釈迦坂 (しゃかざか) 別名
所在地 地図g  文京区小日向4丁目
目印  営団地下鉄丸ノ内線 茗荷谷駅から,春日通りを少し南西に進んだところを 南に入り, 地下鉄の線路を右手にして 下る坂。徳雲寺の裏を回って 拓殖大学の方に通じる。

坂の特徴 坂の方向  坂下は北北西に,途中左右に曲がって,坂上は北東に上る
長さ  85m
傾斜  やや急な坂(高低差4m,平均斜度2.7度)
形態  崖に沿って くねくねと曲がる坂
標識  坂の途中 徳雲寺の裏に,文京区が設置した標識がある。
釈迦坂  しゃかざか
 春日通りから,徳雲寺の脇を 茗荷谷に下る坂である。
 「御府内備考」によれば,「坂の高さ,およそ1丈5尺(約4m50cm)ほど,幅6尺(約1m80cm)ほど,里俗に 釈迦坂 と唱申候。是れ徳雲寺に釈迦の石像ありて,ここより見ゆるに因り,坂名にするなり。」
 徳雲寺は 臨済宗円覚寺派で,寛永7年(1630)に開山された。『新撰江戸志』に 寺伝に関する記事がある。
 境内に 大木の椎の木があった。元禄年間(1688〜1704) 5代将軍綱吉が,このあたりへ御成のとき,椎木寺なり と台命があった。そこで,この寺を 椎木寺 と呼ぶようになった。後,この椎の木は火災で焼けてしまったが,根株から芽が出て,大木に成長した。
 明治時代になり,その椎の木は枯れてしまった。椎木寺が椎の木を失ったことは 惜しいことである。徳雲寺の境内には六角堂があり,弁財天が祀られ,近年小石川七福神の一寺になっている。
          文京区教育委員会   平成14年3月
由来 他  坂脇の崖上に徳雲寺があり,その釈迦の石像が坂から見えたので坂名となった。(標識より)
命名時期  江戸時代
参考文献
写真 撮影日  2002年4月 撮影者   M.Ogawa


釈迦坂 釈迦坂
釈迦坂 標識
背後は 徳雲寺の墓地
釈迦坂を 坂上(北西側)から見る
正面上部の建物は徳雲寺

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