坂のプロフィール 地域・No. 東京・文京区−80
報告者 M.Ogawa
報告日 2010年3月11日
登録日 2010年8月27日

 

坂名 富坂 (とみざか) 別名 西富坂(にしとみざか)
飛坂(とびざか)
所在地 地図g  文京区春日1丁目と小石川2丁目の間
目印  春日通りの“後楽園(富坂下)”交差点から“富坂上”交差点まで
坂の特徴 坂の方向  坂下は西に向かい,坂上は北西に向かって上る
長さ  380m
傾斜  緩やか(高低差15m,平均斜度2.3度)
形態  途中で左に曲がって上る
標識  坂下の礫川公園の前に,文京区が設置した標識がある。
富坂  とみざか
 「とび坂は小石川水戸宰相光圀郷の御屋敷のうしろ,えさし町より春日殿町へ下る坂,元は此処に鳶多して女童の手に持たる肴をも舞下りてとる故とび坂と云」と『紫一本』にある。鳶が多くいたので,鳶坂,転じて富坂となった。
 また,春日町交差点の谷(二ヶ谷)をはさんで,東西に坂がまたがって飛んでいるため 飛坂ともいわれた。そして,伝通院の方を 西富坂,本郷の方を 東富坂 ともいう。都内に多くある坂名の一つである。
 この近く礫川小学校裏にあった「いろは館」に島木赤彦が下宿し“アララギ”の編集にあたっていた。

    「富坂の冬木の上の星月夜 いたくふけたりわれのかへりは」

           文京区教育委員会   平成12年3月
由来 他  かつて,旧水戸藩邸付近にトンビが多数いたため“とび坂”と呼ばれ,転じて“富坂”となった。(標識より)
命名時期  江戸時代
参考文献
写真 撮影日  2001年11月 撮影者   M.Ogawa


富坂 富坂
富坂 標識
富坂(春日町交差点より)

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