坂のプロフィール 地域・No. 東京・文京区−125
報告者 M.Ogawa
報告日 2010年3月11日
登録日 2010年9月18日

 

坂名 横見坂 (よこみざか) 別名 横根坂(よこねざか)
所在地 地図g  文京区湯島2丁目
目印  蔵前橋通りの“清水谷”交差点から一つ西側の交差点を北に入ったところ。南側は“樹木谷坂”に続く。
坂の特徴 坂の方向  北北東に上る
長さ  110m
傾斜  やや急な坂(高低差3m,平均斜度1.6度)
形態  ほぼ直線
標識  坂の途中に文京区が設置した標識がある。
横見坂  よこみざか  (横根坂)
 『御府内備考』に,
 「右坂は町内より湯島三組町え上り候坂にて,当町並本郷新町屋持に御座候・・・・里俗に 横根坂 と相唱申候」とある。
 坂下の蔵前通りの 新妻恋坂の一帯は,かつて樹木谷といわれ,樹木が茂っていた。この谷から湯島台に上るこの坂の 左手に富士山が眺められた。
 町の古老は,西横に富士山がよく見えて,この坂を登るとき,富士を横見するところから,誰いうとなく 横見坂 と名づけられたといっている。
 坂の西側一帯は,旧湯島新花町である。ここに明治30年頃,島崎藤村が住み,ここから信州小諸義塾の教師として移って行った。その作品『春』の中に,
 「湯島の家は俗に大根畠と称えるところに在った。・・・・ 大根畠は 麹の香のする町で」
とある。ローム層の台地は,麹室(こうじむろ)には最適で『文政書上』には,百数十軒の麹屋が数えらている。
           文京区教育委員会   昭和56年3月
由来 他  西横に富士山がよく見えたので「横見坂」 と名づけられた。(標識より)
命名時期  江戸時代
参考文献
写真 撮影日  2001年11月 撮影者   M.Ogawa


横見坂 横見坂
横見坂 標識
横見坂

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