坂のプロフィール 地域・No. 東京・北区−52
報告者 M.Ogawa
報告日 2010年03月11日
2011年08月07日 書替え
登録日 2010年03月11日

 

坂名 宮の坂 (みやのさか) 別名
所在地 地図g  北区赤羽北2丁目と赤羽台4丁目の間
目印  JR埼京線の北赤羽駅から南東に250m。諏訪神社の東側の切通しの道路から東に入る狭い坂。
 諏訪神社の参道は 道路を挟んで東側にも伸びており,明らかにこの道路によって境内が分断されているのが分かる。
坂の特徴 坂の方向  東北東に向って上り
長さ  120m
傾斜  緩やか(高低差6m,平均斜度2.9度)
形態  ゆるく右に曲がりながら上る坂
標識  諏訪神社の北東にあたる歩道上に次の標識が建っている。
宮の坂
 坂の名前にある「宮」は,この地域の旧村名である袋村の鎮守,諏訪神社のことを指しており,坂道はこの神社の参道を経て赤羽方面へと抜けていきます。
 神社の二の鳥居前にも切通しの坂がありますが,これは新しく出来た坂で,宮の前の坂と呼ばれています。この坂も宮の坂と同様に交通量が多い坂です。
       平成十五年六月  東京都北区教育委員会

 この標識は2003年に建替えられているが,それ以前は次のように書かれていた。

宮の坂 みやのさか
 旧袋村から赤羽に抜ける重要な坂で諏訪神社の参道に続く。「宮の坂」の宮はこの神社のことである。今も舗装前の様子を思い浮かべれば、樹木の多いこの坂は、浮間の桜草狩りの渡し場へのにぎわいがよみがってくる。参道を切断し、二の鳥居前にできた切通しの新坂は宮の前の坂といわれ交通量も多い。
由来 他  諏訪神社を経て(旧)袋村から赤羽に抜ける坂であるため(標識より)

 この坂の所在地に関しては3つの説がある。
  1) 諏訪神社の東側の 車の通行の多い切通しの坂
    (標識が切通しの坂の神社側にあるため,目の前の坂が宮の坂と考えるのが自然である)
  2) 神社東側の切通しの坂から東に向う狭い道
    (『北区の坂』にこの坂のルートが書かれており,写真も添えられている)
  3) 神社の南東側を通る坂(諏訪通り)
    (『坂に参道を分断された諏訪神社』による)
 標識があるのに坂の位置に諸説あるのは,標識が不適当な場所に設置されていて,内容もあいまいなためだろう。ここでは,北区教育委員会にしたがって 2)の説を採った。

命名時期
参考文献  『北区の坂道』北区立郷土資料館シリーズV 北区教育委員会 1982
 『坂に参道を分断された諏訪神社』 中垣創三 坂学会HP
写真 撮影日  2003年3月,2011年1月 撮影者  M.Ogawa

宮の坂 坂下 諏訪神社 拝殿
宮の坂 坂下
諏訪神社 拝殿
宮の坂 標識(2011) 宮の坂 旧標識(2003)
宮の坂 標識(2011)
宮の坂 旧標識(2003)   .

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