坂のプロフィール 地域・No. 東京・世田谷区−3
報告者 M.Ogawa、Koh Motoki修正
報告日 2010年3月11日、2025年2月6日修正
登録日 2010年7月3日、2025年4月1日修正

 

坂名 ネッコ坂 (ねっこさか)
行火坂より坂名変更
別名 行火坂(あんかざか)とする説あり
所在地 地図g  世田谷区瀬田1丁目8と9の間 (地図上の坂名は行火坂)
目印  行善寺から南下する“行善寺坂”の途中に“プレステージ瀬田”というマンションがあり,この敷地に沿って東南に上る短い坂。 (国分寺崖線の坂)
坂の特徴 坂の方向  東南に向かって上る に修正
長さ  50m
傾斜  急な坂(高低差5.3m、平均斜度10.6% 6.1度)に修正
形態  直線の短い坂
標識  行善寺坂の途中,ネッコ坂の分岐点に小さい石の標識が置かれている。
行火坂 
        世田谷区  玉川地団協
由来 他

 「ネッコ坂は行善寺坂の途中から脇へ入る坂で今もうっ蒼と茂った樹林がある」(ふるさと世田谷を語る)に修正
行善寺坂と行火坂について、同一の坂とする説と別の2坂であるとする説があり、混乱している。本欄は、行善寺坂と行火坂をそれぞれ別の坂として掲載してきたが、「行善寺坂」の別名が「行火坂」であること、行善寺坂から分岐して法徳寺方向へ上る切通しの坂を「行火坂」から「ネッコ坂」に変更した。 『ふるさと世田谷を語る 玉川台・瀬田・玉川』および『てくたくぶっく』兵庫島編(多摩川の郷土を知る会編)の記事の一部を紹介して坂名変更の理由とします。

「行善寺坂」の別名が「行火坂」であることを示す説

1、「大山道の行善寺の前を通って下る行善寺坂を行火坂とも呼んだのは、この坂を上ると冬でもぽかぽかするほど温かくなったからだと言うことです」(ふるさと世田谷を語る)
2、「勾配が急なため、土地の人はこの坂を登るだけで身体が熱くなるので「あんか坂」と呼んでいました。別名「行善寺坂」ともいい、当時はこの急な坂を下り、次大夫堀にかかる調布橋を渡って、用水の土揚敷の道を東に直角に曲がり大山道標のところを南へくだり二子の渡しに行きました。
3、「行善寺(略)門前の道は、寺名にちなみ行善寺坂または行火坂と呼ばれてきた旧道、大山道である」(行善寺説明板 令和六年一月 世田谷区教育委員会)

「ネッコ坂」に変更したことについて

上掲各説から行火坂は行善寺坂の別名であることが分り、旧来記してきた行火坂の名称を「ネッコ坂」に変更した。行善寺坂から分岐して法徳寺方向へ上る切通しの坂を「行火坂」と呼ぶ説もあることから別名欄に「行火坂とする説あり」と付記した。  

命名時期
参考文献

『ふるさと世田谷を語る 玉川台・瀬田・玉川』(世田谷区総務部文化課文化行政係)

写真 撮影日  2009年9月 撮影者  M.Ogawa

坂下にある標識
行善寺坂とネッコ坂の分岐にたつ「行火坂」の標識
ネッコ坂を坂下より見る
ネッコ坂を坂下より見る

 

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