坂のプロフィール 地域・No. 東京・渋谷区−18
報告者 M.Ogawa
報告日 2010年3月11日
登録日 2010年3月11日

 

坂名 天狗坂 (てんぐざか) 別名
所在地 地図g  渋谷区猿楽町
目印  明治通りの“並木橋”交差点からJRの線路を越えて代官山方面に抜ける道(八幡通り)を 跨線橋の先で北西に曲がると,狭い短かい下り坂となっている。車の通行ができないように 坂下・坂上の 道の真ん中に 石の杭が立っており,坂上の石杭には「てんぐ坂」と彫られている。
坂の特徴 坂の方向  南東に向かって上る
長さ  70m
傾斜  やや急坂(高低差4m,平均斜度3.3度)
形態  直線の短い坂
標識  坂上の道脇に 渋谷区が設置した標識がある。
天狗坂       猿楽町五番
 この坂を,天狗坂といいます。岩谷松平 (号を天狗,嘉永二年〜大正九年(1849〜1920))は,鹿児島川内に生まれました。明治十年に上京し,間もなく銀座に,紙巻煙草の岩谷天狗商会を設立し.その製品に金天狗,銀天狗などの名称をつけ,「国益の親玉」「驚く勿れ 煙草税金三百万円」などの奇抜な宣伝文句で,明治の一世を風靡しました。
 煙草の製造に家庭労働を導入するなど 当時としては画期的,独創的な工夫をしました。
 明治三十八(1905)年 煙草専売法が実施されると,この付近の約四万三千平方メートル(一万三千坪)の土地に,日本人の肉食による体質の向上を考えて,養豚業をはじめるなど,国家的な事業に貢献しました。晩年,岩谷天狗がこの地に住んだことから,この坂名が生れました。
            渋谷区教育委員会
由来 他  岩谷天狗商会を興した岩谷松平が晩年この地に住んだことから,この坂名が生れた。(標識より)
命名時期  明治末期(?)
参考文献
写真 撮影日  2002年10月 撮影者   M.Ogawa


天狗坂 天狗坂 天狗坂
天狗坂
天狗坂 説明板
天狗坂 石杭

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