坂のプロフィール 地域・No. 東京・荒川区−6 東京・台東区−14
報告者 M.Ogawa
報告日 2010年3月11日
登録日 2011年1月3日

 

坂名 七面坂 (しちめんざか) 別名
所在地 地図g  荒川区西日暮里3丁目と台東区谷中5丁目の間
目印  JR日暮里駅から御殿坂を西に直進すると階段(夕焼けだんだん)になるが,その少し手前 (延命院の前) から 左手の狭い道に入ると,この坂がある。台東区と荒川区の境界で,向かい合う形で 両区の標識が建っている。
坂の特徴 坂の方向  坂下は東南東に,坂上は東北東に上る
長さ  110m
傾斜  やや急な坂(高低差5m,平均斜度2.6度)
形態  “く”の字型に曲がる
標識  坂下寄りに台東区が設置した標識と 荒川区が設置した標識が建っている。
 *【台東区の設置した標識】
七面坂  しちめんざか
 宝暦年間の『再校江戸砂子』に「宗林寺前より七面へゆく坂」とある。宗林寺(台東区谷中3-10)は 坂下にある もと日蓮宗の寺,七面は 坂上の北側にある日蓮宗延命院(荒川区西日暮里3-10)の七面塔を指す。七面塔は甲斐国(山梨県)身延山久遠寺の西方,七面山から勧請した日蓮宗の守護神 七面天女を祀る堂である。
 坂は『御府内備考』の文政9年(1826)の書上によれば,幅2間(約3.6メートル)ほど,長さ50間(約90メートル) 高さ2丈(約6メートル)ほどあった。
 なお宗林寺は『再校江戸砂子』に,蛍の所在地とし,そのホタルは他より大きく,光もよいと記され,のちには,境内にハギが多かったので,萩寺と呼ばれた。
        平成六年三月
            台東区教育委員会
 *【荒川区の設置した標識】
七面坂  しちめんざか  (あらかわの史跡・文化財)
 御殿坂上から 台東区長命寺の墓地裏を経て,宗林寺(通称萩寺)の前へ下る坂道をいう。坂名の由来は,坂上北側の宝珠山延命院の 七面堂にちなむ。
            荒川区教育委員会
由来 他  坂上北側の宝珠山延命院の“七面堂”にちなんだ坂名。(標識より)
命名時期  江戸時代
参考文献
写真 撮影日  2002年2月 撮影者  M.Ogawa

七面坂
七面坂

七面坂(台東区の標識) 七面坂(荒川区の標識)
七面坂(台東区の標識)
七面坂(荒川区の標識)

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