坂のプロフィール 地域・No. 神奈川・藤沢市−10
報告者 M.Kushida
報告日 2014年05月06日
登録日 2014年05月06日

 

坂名 遊行寺坂 (ゆぎょうじざか) 別名 道場坂(どうじょうざか)
所在地 地図g  藤沢市西富1丁目と大鋸3丁目の間 
目印  遊行寺の東側を南南西から北北東に上る坂。
坂の特徴 坂の方向  北北東方向に、さらに北方向に上る。
長さ  730m
斜度  少々急な坂(高低差34m,平均斜度2,7度)
形態  弓なりに湾曲する長い坂
標識  坂の途中に神奈川県が設置した「遊行寺坂」の標識がある。
 また藤沢市設置の「一里塚」の説明板に遊行寺坂が説明されている。
     一里塚跡 (いちりづかあと)
 かつて、このあたりの道路の両側に一里塚がありました。一里塚は、主要な街道の一里(約四キロメートル)ごとに江戸幕府が設けたもので、旅程の目安として利用されていました。崖上の高さまであった江戸時代の東海道を掘削改修したのが現在の道路で、一里塚も崖上にありましたが、今は何も残っていません。
 左図は往時の面影を伝える史料の一つです。画面上部の道が東海道、くの字に曲がるところに遊行寺(ゆぎょうじ)が描かれています。その右手に「一りづか 榎三」と記され、街道の両側に植木のような描写があります。今の遊行寺坂より遥かに急な坂道で、その坂の上に遠くからでも分かりやすいように盛土されて榎(えのき)が植えられていた様子がうかがえます。急坂の上、榎の木かげで一休みする旅人の姿が浮かんでくるようです。
    <図> 天保12年(1841)年版 『東海道分間絵図より』 「藤沢」
  平成二十年(二00八)三月 藤沢市教育委員会
由来 他  遊行寺の前にある東海道の坂を「遊行寺坂」といい、馬の背のような急坂でした。この坂を上るときには、乗り物に乗っている人には降りて歩いてもらったり、「立ちんぼう」と呼ばれる駄賃かせぎの人たちに荷車などを押してもらいました。いまの「遊行寺坂」は、二度掘り下げているのでゆるやかになっていますが、道の両側が崖になっており、その上に家が建っているので、かつての道の高さがしのばれます。(「藤沢の地名」より)
 遊行寺は、“藤沢道場”ともいったので「遊行寺坂」を「道場坂」とも呼んでいる。
命名時期  ―
参考文献  「藤沢の地名」 藤沢市自治文化部市民活動課 平成9年3月31日 第3版発行
写真 撮影日  2014.4.27 撮影者  M.Kushida

坂上より坂下方向を写す
坂上より坂下方向を写す
坂の途中より坂上方向を写す。(左の電柱横に遊行寺坂の標識あり)
坂の途中より坂上方向を写す
(左の電柱横に遊行寺坂の標識あり)
坂下より坂上方向を写す
坂下より坂上方向を写す
坂の途中にある「一里塚跡」の標識
坂の途中にある「一里塚跡」の標識

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