坂のプロフィール 地域・No. 東京・調布市−51
報告者 江口 正紀
報告日 2010年12月2日
登録日 2010年12月5日

 

坂名 七曲がりの坂 (ななまがりのさか) 別名 やぶ道の坂道(やぶみちのさかみち)
所在地 地図g  調布市入間町2丁目
目印  坂上は、中央学園通りのバス停「中央電通学園前」の西へ約150mにある。NTT研修センターがあり、センターの歩道橋下から南西に下り、さらに鋭角に北へ曲がって下り、再び中央学園通りに接続する坂で、坂下に調布市水道部の「入間町増圧ポンプ所」がある。
坂の特徴 坂の方向  坂下は南南東に上り、途中から北北東へ上る。
長さ  140m
斜度  坂下標高:29m、坂上標高:45m(平成12年8月1日国土地理院発行の地形図、調布より)
形態  S字型、くの字型が混合する急坂で、急に曲がる地点から更に南西に下る分岐(無名坂)がある。弁天山に通じる坂下は中央学園通りと接続するため失われている(上り坂になっている)。
 形態確認は、〔調布の古道・坂道・水路・橋:78頁〕による。
標識  坂の標識はないが,坂上に「百万遍供養塔」の標識あり。
この供養塔は、天明元年(1781)、当時の入間村 原の念仏講の人たちが、泉村泉龍寺(狛江市)に祀る延命子安地蔵尊に詣でるひとたちのために建てたものである。この塔は、念仏塔であるとともに塔身に「是より泉むら 子安地蔵尊二十五丁 右 世田谷 目黒道 左り 江戸四谷道」と刻まれ、これらの地からやってくる参詣者たちの道しるべとして重要な役目を果たしてきた。かって、このあたりは七曲がり道と呼ばれ、小道であるばかりでなく、藪道・坂道が多いうえに、寂しく迷いやすいところであったので、道行く人はこの道標を見て安堵したに違いない。この供養塔は、昭和四十三年中央電気通信学園前道路の拡幅工事に際して、学園内に移されたが、同六十二年再び元の位置にもどして建立した。
            昭和六十二年八月六日 調布市教育委員会
    *中央電気通信学園は、現在「NTT研修センター」となっている。
由来 他  
命名時期
参考文献  調布市文化財調査報告書〔調布の古道・坂道・水路・橋〕調布市教育委員会、平成13年12月10日発行
写真 撮影日  2010.04.05 & 11.29 撮影者  M.Eguchi

坂上
@七曲がりの坂:坂上。
右は中央学園通り入間町1丁目方向。
坂途中、坂下方向
A七曲がりの坂:坂途中、坂下方向。
坂途中、坂下方向
B七曲がりの坂:坂途中、坂下方向。
坂途中から北方向
C七曲がりの坂:坂途中から北方向
(中央学園通り)へ急に曲がる。新左エ門の坂方向。
坂下
D七曲がりの坂:坂下。
「中央学園通り」と接続のため上りとなる。
坂下
E七曲がりの坂:坂下。
写真Dの背面を撮影した、「中央学園通り」から見た坂下。
入間町増圧ポンプ所(右側)、新左エ門の坂の坂下(前方)が見える。
坂下
F分岐(無名坂)の坂下。
右側(NTTアパートの跡地)は現在マンション建設中。
坂上。中央学園通りの歩道に建てられた百万遍供養塔と標識 無名坂を進むと明照院の門前に通じる
G七曲がりの坂:無名坂を進むと明照院の門前に通じる。
H七曲がりの坂:坂上、
中央学園通りの歩道に建てられた百万遍供養塔と標識。

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